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石垣島でエコ活動

沖縄は青くてきれいな海や、自然を感じられるたくさんの場所があることで知られており、多くの観光客が訪れます。

しかし近年、こういった自然が危機的な状況にあり、取り組むべき環境問題があります。

ここでは、沖縄で起こっている環境問題と石垣島の海の現状をご紹介します。

1.沖縄で起こっている環境問題
沖縄で起こっている環境問題として、赤土の流出や海洋ごみ、生態系の変化などがあります。 それぞれを詳しく見ていきましょう。
1-1.赤土の流出
沖縄の島々では、まとまった強い雨により開発現場や農地などの赤土が崩れ、川や海に流出して水を濁らせます。 こうした現象は、沿岸海域のサンゴ礁生態系を破壊し、水産業や環境産業にも悪影響を及ぼしているのです。
そもそも赤土とは何なのでしょうか?
以下のような土を含めて「赤土等」と呼ばれており、これらには水が入り込みにくく、 強い雨が降ると雨水の多くが土壌表面を流れて崩れやすいという特徴があります。

沖縄の基幹産業サトウキビ

沖縄県赤土流出問題

サトウキビ畑からの赤土流出
(出典:赤土汚染が起きる仕組み 沖縄県)
  • 国頭マージ…主に沖縄島・久米島・石垣島に分布する赤黄色土
  • 島尻マージ…主に沖縄島南部・宮古島に分布する暗赤色土
  • ジャーガル…主に沖縄島中南部・宮古島に分布する、完全な土壌断面が発達していない土

赤土の流出は、土壌や陸の地形・降雨・海の地形などの自然条件だけでなく、 開発工事のような人間活動が加わることによって発生しやすくなります。

1-2.海洋ごみ
沖縄県の調査によると、2010年1?3月に沖縄県の海岸で確認されたごみの量は、8,640立方メートルで、 ごみ袋に換算すると28万7,987袋でした。
これは海岸に流れ着いただけの量なので、海面に浮遊していたり海底に沈んでいたりするごみを考えると、 想像もできないような量になってしまいます。
こういった海洋ごみは、次のような問題を引き起こします。

沖縄の基幹産業サトウキビ

沖縄石垣島の漂着ゴミ

美しい景観を損なう
海洋ごみが増えることで、美しい景観が損なわれます。これにより、きれいなビーチがあることで知られている沖縄への観光客数が減少してしまう可能性もあるのです。
回収が難しいところにごみがたまる
林の奥やマングローブ、海の底や海中の洞窟などに一度ごみがたまってしまうと、回収するのは容易ではありません。ごみがたまったままになると植物の光合成を阻害したり、動物の生活環境を悪化させたりします。
ほとんどが分解しない
海洋ごみの多くは、分解しないプラスチック製品やその破片です。したがって人間が回収して処理しない限り、ずっと環境中に残って海を汚染し続けてしまいます。
なくならずに海やビーチに広がる
プラスチックは紫外線や高気温で劣化するほか、海を漂流している間に岩にぶつかったり海岸を転がったりすることで、どんどん小さく砕けていきます。そして、小さくなればなるほと回収は難しくなります。これにより、海岸や海に生息する海鳥や魚などがエサと間違えて食べてしまう可能性も高くなるのです。
動物に影響を与える
これまでに、海洋ゴミが原因で死んでしまった動物がいます。1997年には、弱ったイルカがエサである魚を捕まえられず、浮いているビニール袋などのごみを食べてしまいました。さらに2008年には、ウミガメがごみが障害物となって海に戻れなかったことが報告されています。

(海ごみ15 沖縄県より)

1-3.生態系の変化

沖縄の生態系に関する主な問題に、外来種の侵入があります。近年外来種が増え始め、 もともと生息・生育する動植物や生態系への影響が懸念されています。

加えて、国内外来種(国内の他地域から人為的に持ち込まれた動植物)の生息域の拡大や繁茂などによる影響も懸念されているのです。

たとえば、沖縄の人造湖ではボタンウキクサやホテイアオイなど、 干潟では本来離島にしか生息しないヒルギダマシの繁茂や分布域の拡大に伴い、 生態系への影響や水質などの環境悪化を引き起こしています。

環境問題みんなで考えるエコ

ボタンウキクサ
(出典:沖縄県がかかえる環境問題の現況と課題 沖縄県より)

沖縄のオニヒトデ

オニヒトデによるサンゴの捕食
(出典:サンゴ礁の危機 水産庁より)
2.石垣島の海の現状
石垣島の海では、オニヒトデの発生や高水温によるサンゴの白化、サンゴの減少などの問題が起こっています。 それぞれを詳しく見ていきましょう。
2-1.オニヒトデの発生
1970年代以降、サンゴを食べるオニヒトデが大量発生しました。オニヒトデは太平洋やインド洋に分布し、大きいもので直径50cm程になります。 1匹で、年間5?13平方メートルのサンゴを食べるといわれています。

1990年代に入ってしばらくはオニヒトデが減少し、サンゴが回復する兆しが見られましたが、 1990年代末から再びオニヒトデが増加し、食害による被害が見られました。

オニヒトデが大量発生した原因は明らかになっていません。

しかし、自然に発生したという推測のほか、人為的な要因で沿岸域に流出した過剰な栄養塩(生物の生命を維持するうえで必要な主要元素)が、 オニヒトデ幼生のエサとなる植物プランクトンを増やし、その結果大量発生につながったという推測があります。

2-2.高水温によるサンゴの白化

地球温暖化の影響により海水温が上昇すると、サンゴと共生する褐虫藻とよばれる藻類が体内から喪失します。 その結果、サンゴが透けて白く見える「サンゴの白化現象」が起こります。

この状態が長く続くと、サンゴは褐虫藻から栄養を受け取れずに死滅してしまうのです。サンゴの白化は高水温が主な原因ですが、 低塩分や紫外線、強い光や低水温などのストレスも原因になることがあります。

サンゴの白化現象

サンゴの白化現象
(出典:サンゴ礁の危機 水産庁より)

石垣島の美しいサンゴ礁

2-3.サンゴの減少による影響
サンゴ礁は全海洋の0.2%しか占めていませんが、海洋生物の4分の1から3分の1がそこに生息するといわれており、以下のような恵みを与えてくれます。
  • ・多様な生物が生息できる
  • ・魚などの食べ物が取れる
  • ・観光地となる
  • ・激しい波を防ぐ防波堤としての役割を果たす
  • ・豊かな生態系であることから、さまざまな研究に役立つ
  • ・サンゴでできた石灰岩を、建築や農業などに活用できる

サンゴが減少すると生態系が崩れ、こういったさまざまな恩恵を受けられなくなってしまいます。

(国際サンゴ礁年2018 環境省より)

3.沖縄の現状から私たちができることを考える

沖縄の自然は、そこに暮らす人々や観光客にとって大切なものです。

しかし、豊かな自然は現在危機的な状況に置かれています。 沖縄の環境問題を悪化させずに解決するため、普段の暮らしのなかで私たちができることを考えなくてはなりません。

石垣島のサンゴと観光

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